レレ教室日記(2012年9月)

2012年9月3日

昨日のレレ教室@荒木町ゆうむのメニュー、午後1時からの「ひよこさんクラス」では、生徒のMさんの要望もあり、「ハッピーバースデイ」のソロ・バージョンハイポジションG7に挑戦。それから、Gをトニック・コードにした循環コード・バリエーションとか。Cキーの「きらきら星」のソロも。

G→Emというコード進行、ビギナーさんにはなかなか難しいみたい。GからEmのコードフォームに移るとき、いったん左指を全部離さなければいけない(内村鉄棒の「コールマン」)ところがね。指が「着地」するときもぴたっと同時に揃えなければいけないわけで、楽器演奏と体操の共通性、あるね。

「ひよこクラス」のウクレレを始めてたかだかひと月あまりのMさん、コア単版のケリーを買って、3曲くらいのレパートリー(たぶん)で家族、友人を巻き込み「ゲリラライブ」も敢行中、「投げ銭」ももらったとのことで、絶好調。こんな生徒さんはいいなあ。彼女はすぐに上手くなると思うよ。

 

3時からの「そこそこクラス」では久しぶりに一番長い生徒のNさんも参加。このところ、「素振り系練習」(地味め基礎練習ってことね)の大切さを感じていたので、その辺のバイブル、キヨシ小林師匠の「ウクレレ・メソッド」を下敷きに、ミュートスタッカート、親指アルペジオ等の「素振り」を。


その後、「オシャレ系」コード(maj7、dimi、aug、等)を含むコード進行の練習。僕はdimiというコードの響きが好きで「これって、恋心というのか、不安とセンチメンタルとほのかに甘い響きがしない?」と生徒さんたちに振ってみたが、みなさん「ふーん、それで?」という感じだった。

で、最後に「オシャレ系」コードを含む「見上げてごらん夜の星を」のソロ練習を。ヤング世代(僕よりはずっとね)生徒のNさん、Yさんはこの日本のスタンダードすら「よく知らない」と。うーむ、そうか‥、という気分で教えました。古くても良い曲はいっぱいあるんだ、聞いて欲しいな、若者よ、だね。

2012年9月13日
昨夜のパラダイス・ウクレレ教室、それぞれご都合あって3人の生徒さんがお休み。もう1年以上通っていただいているビギナーレベルはとっくに卒業したKさんと、はっきり言ってまだベリービギナーのSちゃんのお二人の参加。

複数の生徒さんを相手のレッスンはある程度のレベル差があるのは仕方ないが、このお二人に関しては、鉄棒で例えるなら、Sちゃんは低い鉄棒での逆上がりもおぼつかない感じだが、Kさんはすでに高い鉄棒での蹴上がりもマスターしてる感じ。その二人に鉄棒テクニックを教える(ぼくは鉄棒は苦手だったけど、結局、蹴上がりできなかったけど)わけで、さてどうしたもんかと。

で、昨夜はごくベーシックな単音弾き(Sちゃん用)にコードを振る(Kさん用)というメニューを考えた。例えば開放4、3、2、1弦を単音で弾いて(Sちゃん用)、順にC、Dm7、Em7、Am7といったコードを振り、それを3連とか16ビートとかで弾
く(Kさん用)といった練習をした。

同様にC、Amのスケールにコードを振り当てる練習、それからF、Dm、G、Emのスケールを応用したシンプルな単音弾きにmaj7とか6とかのコードをつけていく方法等。仕上げはシンプルで比較的メロディ音域が狭い「アロハ・オエ」のメロディ単音弾きとコード練習をかねてのアンサンブルを。

まあまあ成功したかな。公約数的な課題曲を持って来ても、レベルの差がかなりあるとどちらにも適さないわけで、そこんとこが教える立場としては難しい。レベルに合わせて(理想は個人レッスン)教えるのが良いことはわかっているけど、現実問題、こういう局面もあるわけで、こちらも勉強になった。

Kさんから、習い始めた当初「どんどん内容が難しくなってついて行けなくて困った」というようなことを言われた。Kさんは比較的ウクレレを弾く時間の余裕があり、また熱意も持っていたので上達が早かったが、仕事を持っていて、夜は隣近所に気兼ねをしてあまり練習できないというのが一般的だろう。

あれもこれも教えたいというのをぐっと押さえて、各人のペースに合わせながら基本的にはゆったりていねいに教えていくのが、やはり良いかと思ったね。で、基本はやっぱり楽しく学ぶ、だね。そのためにはこちらも楽しく教える姿勢を持たねばね。教えることで教わることは多いよ。

2012年9月17日

15日のレレ教室@ゆうむのメニュー:ビギナークラスでは、前回Gをトニックコードにした場合の循環コードを練習したのでそれを踏まえてFキーでの「アメイジング・グレース」のソロを。今回はFをトニックコードにした場合の循環コード練習、それを踏まえてFキーでの「きらきら星」のソロ練習を。

ウクレレ伴奏練習としてC、G、Fをそれぞれトニック・コードにした場合の「聖者の行進」、「漕げよマイケル」、「ユー・アー・マイ・サンシャイン」を歌い倒すという練習を。ウクレレはソロもいいけど、歌伴こそ、というのが僕の持論。歌いながら爪弾けばコード展開練習もより楽しいわけで。

ところで、最近、僕が常々感じている「デジタルチューナー不信」について、キヨシ小林さんが「デジタルチューナーにあまり頼らず、自分の耳を信じよう」てなことを書いていたものを読んだ。我が意を得たり。あれは便利だけどあれでしかチューニングできないとい

うのでは、と思っておるんです。

そんなわけで、「音叉派」のぼくとしてはビギナークラスのみなさんに音叉でのチューニングを伝授。1弦Aを音叉で合わせてから各弦をフレットで合わせる方法。ウクレレはギターに比べ、ペグの問題(いわゆるフリクション・ペグの場合)、フレット間が短いための「フレット音痴」の問題等、意外とチューニングが難しい楽器なんだ。

で、チューニングが合ってないと演奏が台無しになるのが弦楽器の宿命。チューニングが合ってないのにあまり気がつかないビギナーさんには音叉でのチューニングを覚えてもらって、耳を鍛えるということが大切ではないかな、とは教えていてよく思うことです。

「そこそこさんクラス」では、ソロ曲練習に関して、最後まできっちり仕上げないのに次々と新しい曲を課題にすることの反省から、今までやった曲のおさらいを。そして譜面に忠実に弾くのではなく、難しいところは自分なりに簡略化してみたり、逆にシンプルなストローク中心の曲をアルペジオで弾いてみたりという方法論を教えた。

僕自身があまり譜面など見ず、耳コピでギターを弾いてきて、ウクレレに出会った人間だから、自分なりに曲を解釈するということができるようになれば、ずっと演奏の自由度が増すと思うんですね。思うに、楽器を教室で習おうとする人たちは譜面通りにぴっちり弾こうとする傾向があって、譜面がなければ何も弾けないと思がちになるんじゃないかと。

音楽を奏でることはもっと自由であるべき。特に黒人のブルーズメンたちが残した独創的、ユニークな奏法は決して譜面のような形式張ったものから生まれたものじゃないんだよね。音符が読めなければ楽器演奏はできないと考えている人もけっこう多いような。そんなことを伝えたかったんだ。

ところで、今回はレレ教室に旧友が訪ねてきた。彼は長年、楽器が弾ける人生というものに憧れを抱きつつ、かつてウクレレを購入(ウクレレだったら簡単だろうという安易な動機あり)、しかしほとんど弾けないまま挫折し、自分には楽器を演奏するということは一生涯無理なんだとかたくなに思っている人間。

僕はここぞとばかりウクレレの魅力を彼に説き、「いや無理無理」という彼にウクレレを指導、「うん、ウクレレってやっぱりいいっすねえ」と思わせるところまで「折伏」したのでした。

「楽器が弾ける人生」というものは、それを知らない人生に比べ、なんとも楽しい人生でありましょうか。楽器が弾けるということは人生における宝物を所有していることだと思います。「いわんやそれがウクレレをや」、というようなことを思ったりする昨今であります。

2012年9月27日
 昨夜のパラレレ、生徒さん数人に仕事上の理由からの欠席の連絡相次ぎ(平日7時からという時間帯だとこの問題は出てくるね)、参加したのはかれこれ1年以上通っていただいている既に中級クラスのKさんと新規ご参加のMさん若夫婦の3名(+若夫婦のオヨメさんのおなかの中のベイビー)。 

新しい生徒さんご夫婦はウクレレはお持ちだということはわかっていたが、技量はどの程なのか未知数。課題についてちょっと悩んだ(毎回パラレレの課題は悩む)。で、中勘助「銀の匙」だけを3年間の国語の授業で教材とした元高校教師の方がいらっしゃったが、それに倣っていろんな意味で基本的なテクニックからやや高度なテクニックまでいろんな意味でウクレレ・テクニック満載の「珊瑚礁の彼方に」(伴奏編とソロ編に分けて)を選んだ。
 
 この楽曲から派生して、譜面の読み方、基本的なストローク、単音の出し方、バレーコードの押さえ方から、同コード異ポジション、カッティング、ブラッシング、スライド等のやや難しいテクニックまでを教えようと(この「銀の匙指導法」、今後も取り入れようかな)。もちろんこれは中級クラスのKさんのことを考えてのこと。Mさん夫婦は少しウクレレ教室に通ったことがあるとのことだが、教えている内にもう少し基礎的な練習が必要かなと。 

ただ、ダンナさんの方が基礎的なテクニックは勝っていて飲み込みも早く、夫婦であれば家に帰って、彼がオヨメさんに教えてあげることができるわけで、カップルで何かを教わることの利点はあるね。とても良い感じの(もうすぐ「愛の結晶」が生まれることもあってか)愛情いっぱいのご夫婦でした。 

クラス終盤は思いついて思い切りベーシックな「きらきら星」「ハッピー・バースデイ」のソロを。「こういうシンプルな曲もテンポに気をつけ、しっかり気持ちを込めて弾いて」ということを力説して、なんとかレッスンの形になった、と思う。 

「きらきら星」はお母さんが幼いお子さんにウクレレで弾いてあげるといいな、と前から思っていたので、これからお母さんになるオヨメさんには良い胎教になるのではと思ったね。ウクレレの音色は胎児に間違いなく良い影響を与えると思うな。いつか親子でウクレレ・アンサンブルなんていいよね。 

レッスン後はいつものようにビール飲みながらのレレ話。Kさんから「いつもながら熱いですねえ」と言われた。そうなんだ、ウクレレについて語りだすと、「もうどうにも止まらない体質」のぼくであります。若夫婦の初々しい愛情のおこぼれをいただいて、なかなかゴキゲンな昨夜でありました。