レレとの出会いについて語っちゃう ーその1ー

僕がウクレレを最初に手にしたのは小学校5年生のとき。LUNAというブランドの当時3千円くらいのものだったかな。お年玉をかき集めて買った。折しもウクレレ漫談の牧伸(当時の映像をアップしたYouTube見たら、マーチンのスタイル2を弾いてる!)が絶頂期の頃、♪あーん、あんあん、いやんなっちゃった、が一世を風靡していたもんさ。牧伸二に影響されてウクレレを買ったわけじゃなくて、ホントはギターが欲しかったんだけど、ギターはずっと高かったし、ウクレレで我慢しようと思ったわけ。

 

初心者用の教則本とか、ウクレレ用の調子笛(*注1)とかも買って、一応チューニングもできるようになって、ぽろりんとやっていたんだけど、その教則本に載っていた練習曲はハワイアンとか、ブンガワンソロ(今、聴くとなかなかいい感じだけどね)とかの懐メロとかばかりで、子ども心を惹きつける楽曲はナッシングだった。

 

それで、とりあえず「荒城の月」(笑)とかを単音弾きしてたんだけど、♪ミミラシドシラ、ファファミドレ、ミミラシドシラ、ファレミミ、まではいいんだけど、最後の低いラがオクターブ高いラになっちゃうんだよね、ウクレレは基本ハイG(*注2)だから。

 

ギターだったら、この低いラの音は出せるだろうに、なんでウクレレは出せないんだろう、やっぱりウクレレってオモチャ以上のものじゃないのかな、と思うようになったりした。(今にして思えば、ウクレレのことをよく知りもしないのに誤解し、見くびってしまったことには深く陳謝をしたい、ウクレレさんに。)

 

そんなことで、ウクレレを弾くことに飽きた僕は、ウクレレにプラカラーで色を塗ったり、小さな丸釘でトップ板の周りをびっしり打ち付けたりして、バインディング(*注3)の装飾を施したりした(工作好き少年でした)。そんなことやっている内に改造熱が高じてきて、サウンドホール(*注4)を大きくしようと思って糸鋸かなんかでゴリゴリ切っていたら、トップ板がばりんと割れたんですね。飽きていたとは言え、ちょっと悲しかったな。

 

その後、たぶんマイ・ファースト・ウクレレは焚き付け用の木っ端と一緒に燃やされたと思う。今、思い出してもそのウクレレが哀れでならない。

 

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*注1:各弦の音の高さに合った笛がコンパクト一体型になったもの。チューニングをするときに使う。古くなってくると音のピッチが微妙に違ってきたりする場合もあり、そこら辺がやや難点。ギター用が一般的だけど、ウクレレ用もあります。

 

*注2:ウクレレの4弦を高いG(ソ)にチューニングするのがハイGと呼び、一般的にはこれ。4弦を低いGにチューニングするのがローG、ジャズウクレレをやる人はこのチューニングにする場合も多い。”ウクレレの神様” オータサンはローGチューニング。

 

*注3:ギターやウクレレのボディの周囲に飾りをいれること。マーチンのstyle1とstyle2の違いはこれがあるかないか。これがあると「音が締まる」と言われていたりするが、どうかなあ、よくわかりません。

 

*注4:ウクレレのボディに空いた穴がサウンドホール。大きければ大きい音がするというわけでもない。

 

*画像は牧伸二師匠の愛器のひとつ(たぶん)、Martin Style2。20年代から60年代中期くらいまで製造されたものかな。ボディはマホガニー材、甘くて深い音がするんだよね。いわゆるビンテージ楽器のひとつ。