Israel "IZ" Kamakawiwo'ole(1959-1997)さん

先日、NHK BSプレミアム「アメイジング・ボイス」で取り上げられた、今やウクレレ界のレジェンド、イズラエル”イズ”カマカヴィヴォーレさんのメジャー・ヒット、「Somewhere Over the Rainbow/What a Wonderful World」だね。

5年くらい前の夏だったかな。ウチのオクさんが「この曲、いいよ、聞いてみて」と彼女が借りてきたDVD(「ジョー・ブラックをよろしく」)を僕に渡したのね。「映画はいまひとつだけど」と言われたので、映画は見ずに最後のタイトルバックに使われていた「この曲」を聞いたのでした。

久々に「奇跡の曲」に出会ったと思ったよ。僕は恥ずかしながらIZのことは全然知らなかったし、しかもそのときは既に彼が亡くなった後のこと。で、たまたまその頃、オクさんがウクレレが欲しいというので、ウクレレを買ったばかり(「ん十年を経てウクレレに恋に落ちる」:http://pageapps.mixi.jp/diary/view_diary.pl?page_id=117560&module_id=740554&diary_id=82215)だったんだ。

IZの歌声にも魅了されたけど、ウクレレ一本だけで伴奏されるこの歌、ウクレレという楽器の素朴で温かい音色にも魅了されたというわけ。その後は我ながら怒濤のごとく、ウクレレにハマっていった、というわけでした。

ところで、この歌、彼の出世アルバム、「フェイシング・フューチャー」に収録されてるけど、「アメイジング・ボイス」に出てたアルバムのプロデューサー氏によると、元々収録の予定はなかったんだと。

ある日、アルバムのプロデューサー氏にIZから電話がかかってきて、「やりたい曲がある、是非録音させてくれ」と。忙しいプロデューサー氏は「しょうがないなあ、じゃあ、30分だけ録音の時間をあげるよ」と不承不承だったらしい(IZの録音はデカくて頑丈な椅子を特別に用意しなければいけないこともあって)。

で、たったワン・テイクの「デモ音源」として録られたんだけど、出来が良かったのでアルバムに追加収録されたといういきさつがあったんだね。

その後、前述の「ジョー・ブラックをよろしく」に使われたりして、彼を代表する曲になったわけで、「奇跡の曲」ってこんな誕生の仕方をするんだな、と思った。

IZは残念ながら38歳の若さで亡くなってしまったけれど、この動画にある彼の葬儀(彼が育って愛したハワイの海への散骨)の模様は、彼の歌と相まって感動的だよね。「この日はウィークデイだったけど、みんな学校やら仕事を休んでここに集まったよ」と「アメイジング・ボイス」に出てたコニシキさんは目を潤ませながら語っておりました。

IZが弾いてるのはマーチン・テナーだね。ソプラノみたいに見えるけど(笑)。この曲を聞いて以来、僕にとって理想のウクレレの音はこのマーチンの音。いまだマーチン、持ってないけど……。